食養学入門 52 6-4

 

4.食べ過ぎる理由

 

なぜ食べ過ぎるのでしょうか。

 

それは感覚の鈍麻(どんま)からきています。

 

腸管は五感という感覚センサーを外に延長しました。

 

その方がエサをよく見つけることができるからですね。

 

つまるところ感覚とは「これは食べ物か、食べ物でないか」なのです。

 

感覚は美味しい食べ物に出会ったときの快感を記憶し、再度この美味しい経験をしたくなります。

 

五感はその子どもとして五欲(※ごよく)を生み出します。

 

欲は腸のシンプルな欲求から独立し、特化した感覚だけを満足させることに熱心になって、一人歩きを始めます。

 

 

「人は好きな食べ物で病気になる」のです。

 

ある特定の食べ物は、ある特定の感覚に入ります。

 

すると感覚にアンバランスが生じるのです。

 

過敏な感覚と鈍感な感覚ができます。

 

感覚は経絡のルートに流れ込みますので、その経絡に入る感覚刺激が過剰だと経絡が興奮し、やがて疲弊します。

 

経絡は内蔵を支配しているので、内蔵にも問題が出てくるのです。

 

 

甘い味が好きな人は、過剰になり胃や膵臓の経絡を刺激します。

 

甘味とそれが経絡で繋がっているからです。

 

胃や膵臓が過剰な振動を始めると、膀胱が共鳴振動を起こします。

 

膀胱の振動は腎臓を揺り動かし疲れさせます。

 

つまり「好きなもので病気になる」のです。

 

 

同じ意味で、カラオケが長く親しまれていますが「好きな歌しか唄わない」

 

これも食べ物と同じ理屈になるのです。

 

人には五感があるのですから、バランス良く刺激してすべての感覚を磨く必要があります。

 

五感は五欲の親なのですから、各感覚を磨くことで五欲をコントロールできるのです。

 

禅ではこの五感を鋭敏にすることで欲を制御し煩悩を断つのです。

 

 

食べ物を口の中でよく噛みしめ、感覚を味わうことです。

 

これは「咀嚼禅」とでも言うべきものですね。

 

食べ物を目で観察し、香りを感じ、歯と舌で触覚を興奮させ、咀嚼音に耳を澄ませ、味覚を味わう。

 

こうしてやると腸管の細胞も歓喜し、満足するのです。

 

五感を不満にさせているので、いつまでも食べ続けることになるのです。

 

(つづく)

 

※この記事はBL研究所 所長 冨田哲秀著『食養学入門(2004年)』より抜粋しております。

 

JUGEMテーマ:健康

 

【BL研究所オンラインショップ】

 

七号食