食養学入門 13 1-11

 

例えば農業です。

 

農業分野においても、作物が早く大きくできるように効率が優先されています。

 

この能率主義・効率主義を自然界にも当てはめようとしているわけです。

 

本来、このオールチャンネル型でゆったりと進行している自然界のシステムに、効率・能率を導入しようとしている。

 

社会生産の時間スピードと、自然界の時間スピードは当然不調和を起こしますから、飽和点になったときに破綻がくるわけです。

 

本来ゆっくりとしか出来ない農作物を、薬や化学肥料を撒くことで早くたくさん収穫してしまおうと、時間のスピードを上げてしまっている。

 

スピードが上がると、自然界では微妙に潜在化で相談し合いながらやっているのに、ある部分のところだけ異様に進行が早くなる。

 

そうなると、他のところがおかしくなってくるわけです。

 

農薬で土が汚染されてきて、ミミズがいなくなったり、ミミズがいなくなると、それをエサにしている小鳥がいなくなったりとか。

 

他のところがおかしくなってくるんですね。

 

 

つまり、こういった能率主義というものが当てはまるのは、あくまで経済活動のごくごく小さな分野だけの話であって、食べ物を作るという、自然環境と関係しているところにこの効率・能率主義を導入すると、全部しっぺ返しを食らうのです。

 

我々の体はどうなのか。

 

実は、我々の体もこのオールチャンネル型で進行していっているのです。

 

この体は自然界のものですから。ゆったりと進行していっているのです。

 

我々の体の進行スピードを上げさせるもの、それが白砂糖や薬、遺伝子治療なのです。

 

 

例えば、腎臓がおかしくなった。

 

すると病院へ行って、腎臓を良くする薬を入れて、ここのスピードアップを図ってしまう。

 

そうすると、他のところがおかしくなってしまう。

 

ですから、農業で行われているやり方と、体に対するやり方は、全く同じやり方を選んでいるのです。

 

どちらも自然界のものである農業と体にも効率・能率主義を適用にしようとしています。

 

つまり「早く治してください」という考え方に無理があるのですね。

 

ですから、食べ物が商業であってはいけないということなのです。

 

食べ物が商品になっているということは、これはおかしいんだという事です。

 

商品になる限りは、工業製品と同じように効率・能率主義が持ち込まれてしまうのです。

 

(つづく)

 

※この記事はBL研究所 所長 冨田哲秀著『食養学入門(2004年)』より抜粋しております。

 

 

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