食養学入門 14 1-12

 

我々はどうしてこう、部分思考に囚われるかというと、結局は能率・効率主義という頭があるからです。

 

能率・効率を良しとする頭があるから、部分思考になってしまうのです。

 

だから子供に「早く勉強しなさい」と言ってしまう。

 

これは能率・効率主義なのです。

 

子供の頭というのは、発達プログラムに沿って、ゆったりと進行しているわけです。

 

そのゆったりと進行しているところに、この能率・効率主義を当てはめていくと変なことになるのです。

 

例えば、今よく流行っているフラッシュカードなんてものを、幼児にパッパッパッと見せる早期教育がありますね。

 

右脳開発をしましょうというものです。

 

カードをフラッシュのようにパッと見せて、パッと変えて、それを覚えさせていく。

 

これは子供の自然に発達するプログラムに対して、能率・効率主義を持ち込んでいるのです。

 

こういう早期教育によっておかしなことが起きてきて、例えば引きこもりをしている人、自閉的になっている人、それから多動性とか、いろんな障害を持った子供に、過去、幼児の時に早期教育をやっていたというケースが非常にあったということが分かってきたのです。

 

要するに、農業に対して薬を使っているのと同じような現象が教育にもなされているということなのです。

 

 

そうは言っても、やっぱり我々は能率の良いことはいいことなんだという価値観が、なかなかこびりついて離れないわけです。

 

ついつい言ってしまうのです。

 

「何度同じことを言ったらわかるのよ」などと。

 

私も似たような言葉を、つい最近子供に言ったことがあるのです。

 

「何度同じことを言わせるんだ」というようなことを。

 

いつの間にか能率・効率主義になっているのです。

 

てきぱきと仕事を進めていて、能率的・効率的に進めるのは良いことだという頭がやっぱりあるからです。

 

 

体というのは、肝臓も心臓も胃も肺も腎臓も、周りと相談しながら進行させていっているのです。

 

肝臓だけに効く、脂肪にだけ効く薬なんていうのをポンと与えて、ここだけ時間を早めてしまうようなことをしたら、周りがあたふたし始めるわけです。

 

これが副作用というものです。

 

いかがでしょうか。

 

皆さんは自分自身の生活の中に、何か薬のようなものを注入しようというような考え方を持っていないでしょうか。

 

体はゆったりと自分自身の中で相談しながら、調節し合いながら進行していっているということを、一度確認する必要があるのではないでしょうか。

 

(つづく)

 

※この記事はBL研究所 所長 冨田哲秀著『食養学入門(2004年)』より抜粋しております。

 

 

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