食養学入門 20 2-2

 

2.お味噌汁とお茶はテーブルに出さないこと

 

早食いの習慣のある人は唾液が十分ではありませんので、食べ物が飲み込みにくいのです。

 

それをお茶や汁物で流し込みをしてしまいます。

 

習慣とは恐ろしいもので、早食いを改めようとしてもテーブルにあれば無意識に流し込みをしてしまうのです。

 

 

また、お年寄りの死亡原因トップは肺炎ですが、その炎症を起こしている菌は口内にある菌なのです。

 

嚥下(えんげ)するときに若い人であればむせるわけですが、無症状で肺に食べ物が入ってしまうことがあるのです。

 

気管支の粘膜から分泌される粘液は殺菌作用があるのですが、交感神経緊張型の人はこの粘液の分泌もよくないので、肺の中で増殖して炎症を起こしてしまうようです。

 

「むせる」という反射作用も副交感神経の仕事ですから、よく噛むことで危険を回避できるのです。

 

食事が終わってからお味噌汁をお椀についで楽しんでください。

 

お茶はもっと後でいいのです。

 

少なくとも30分後ぐらいがいいですね。

 

(つづく)

 

※この記事はBL研究所 所長 冨田哲秀著『食養学入門(2004年)』より抜粋しております。

 

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