食養学入門 28 3-1

■第3章 主要な食品の問題点

 

 

1.乳製品をどう考えるか

 

なぜこうも乳製品を摂取しなさいと日本人は言われ続けているのでしょうか。

 

それがないとあたかも骨粗鬆になったり栄養不足になったりしそうに言われていますが、はたしてそれは日本人が摂るべき食べ物なのでしょうか。

 

 

わたしたち日本人は過去何千年も牛乳を飲んでいません。

 

けれど数千年に渡って日本民族は人口を増やし繁栄してきました。

 

それが牛乳が必要ではないという端的な回答ですね。

 

では、今日になってなぜとやかく言われているのでしょう。

 

 

ひとつには戦後の農政の誤りがあります。

 

戦争が終わって、増産させ続けたアメリカのだぶついた乳製品や小麦などを売りさばく市場として選ばれたのが日本だったのですね。

 

もちろん飢えた日本に対する人道的支援の意味合いもあったのですが、戦後の市場戦略が背景にあったのです。

 

学校給食でパンと牛乳の味に慣れさせたわけです。

 

酪農を奨励することで、輸入飼料も売れます。

 

乳製品が国産と思っていらっしゃる方が多いですが、乳の原料は輸入飼料ですから、これは国産とは言えませんね。

 

本当は牧草が十分であればいいのですが、日本の気候風土では牧草以外に雑草がどんどん生えてきます。

 

つまり酪農というのは、じゃがいも以外は野菜がほとんどできない寒冷地に向いた産業なのです。

 

適地適作といいますが、おおもとで違反しているわけですね。

 

輸入に頼らねばならないような産業は独立性がないのですから、それが根付くわけがないのです。

 

いつまで経っても安定経営ができないのです。

 

 

雪印の不祥事や狂牛病など一連の原因はこのあたりにあります。

 

適地適作に適っていないような生産物は、当然その気候風土で生きる人々の生理にも適いません。

 

酪農が盛んなドイツ、オーストリア、デンマークなど緯度を日本側にそのままずらせばオホーツク海になります。

 

相当寒冷な地域です。

 

日本は温帯モンスーンで何でもできます。

 

広い牧草地をわざわざつくってするような産業なのでしょうか。

 

適地適作は当然適食にもつながりますから、「身土不二の法則(しんどふじのほうそく)」にそのまま繋がってきます。

 

「身土不二」とは、その地でできたものをそこで生活するものが食べなさいという意味です。

 

生活習慣病は自律神経の狂いが原因していますが、こうした気候風土無視の国際的な食生活が自律神経の働きを異常にしているのです。

 

温帯モンスーンでできたものを食べている限りは、生理に適っているのですから自律神経は狂いません。

 

(つづく)

 

※この記事はBL研究所 所長 冨田哲秀著『食養学入門(2004年)』より抜粋しております。

 

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